資金管理の種類

ハイローで利益を上げられるかどうかを大きく左右するのが金管です。たとえ勝率がそれほど高くなくても資金管理をうまくやることで全体として利益を出す確率は大幅に上げることができます。ハイローをやるうえで欠かせない資金管理術について学んでいきましょう。

 

金管理とはどんなものか

 たとえば、10万円の軍資金をどのように使っていくのかというのが資金管理です。これまでも繰り返し行っていることですが、ハイローの場合は資金管理が非常に重要です。ハイローは短時間での取引となるためレートの動きにノイズが混じりやすく、ある程度の頻度で取引をしたうえで勝率を上げるのには限界があります。それを資金管理で補うことによって、高い確率で利益を得られるようになるのです。ここでは資金管理の方法をいくつか紹介していきます。それぞれの特徴を押さえつつ自分に合った資金管理を見つけてください。


金管理手法の例

 それでは具体的にどのような手法があるのか、ざっくりと以下で説明していきます。(戦略名のネーミングセンスのなさについてはご容赦ください。汗)

①定額戦略:いつも決まった金額で取引する方法

 最も基本的な資金管理方法で、例えば当初の軍資金の1/10ずつ均等に取引を行っていく形です。たとえば、10万円の軍資金があれば、1万円ずつ取引をしていくことになります。軍資金の何分の一で取引するかは人それぞれですが、個人的には1/10を推奨します。また、取引額を1/5以上にするのはリスクが高いのでお勧めしません。
 シンプルなので誰でもできる方法です。この方法では取引回数の割には利益を伸ばしにくいですが、軍資金がゼロになってしまうリスクも比較的抑えられるかと思います。(もちろん、1回の取引あたりの金額をいくらにするかによりますが。)取引に慣れるまではこの方法でやっていくのがいいかもしれません。

②取引額裁量戦略:状況に応じて取引金額を変えていく方法

 相場の状況に応じて取引額を適宜変えていく方法です。相場は状況によって読みやいときと読みにくかいときがありますし、また人によって得意な相場と得意でない相場があるはずです。そのときの状況が読みやすいまたは得意な状況だった場合には取引額を大きくし、逆の場合には取引額をおさえるというやり方です。
 これはある程度の経験とデータの蓄積が必要になるので、初心者がいきなり有効に実践するのは難しいと思います。これを実践するためには自分の取引データを集めていき、相場状況に応じて勝率を算出しておきます。そして、たとえば勝率が80%以上の状況であれば1万円、勝率が70%以上80%未満であれば5,000円、勝率が60%~70%未満であれば1,000円という具合に取引額を決めていくという形になります。実際にデータを蓄積していなくてもチャートの形を見て頭のなかの記憶からこのような判断をして取引額を決めている人も多くいるようです。
 ハイローでは勝つときの取引金額を大きく、負けるときの取引金額を小さくすると有利になるので、理論的にはこの方法がもっとも有効な戦略といえます。しかし、勘に頼ってこの戦略を採用すると逆効果になってしまう可能性もあります。ある程度、経験を積んで自分の取引の傾向が分かってきてから採用することがのぞましいと思います。

※現在、取引データを蓄積していくためのエクセル表を作っています。出来上がったらアップする予定です。

③マーチンゲール戦略:負ける毎に取引金額を増額する方法

 予想が外れて負けたときに次の取引金額を増やしていき予想が的中したときに負け分を取り返すと共に利益を出すという方法です。例えばペイアウト率1.8の場合、1回目の取引で1,000円分負けたとしても、次の取引で2,250円の取引をして的中すればペイアウト4,050円を受け取れることになり、1回目での負け分を含めて800円(4,050円-2,250円-1,000円)の利益を出すことができます。同様に2回連続で負けても3回目の取引額を増やせば利益を出すことができます。
 この方法は連敗が重なりさえしなければ、取引回数を増やせば着実に資金が増えるためかなり有効に資金を増やしていける方法だと言えます。しかし、連敗が重なると軍資金が一気にゼロになってしまうためリスクも高い面もあります。そのため、ある程度経験を積んでどのような場合に自分は連敗する傾向にあるのか、ということを分析したうえで実践したほうが良いでしょう。

④倍プッシュ戦略:勝った時のペイアウトを全額投入する方法

 連勝をする前提で予想的中で勝利したときに受け取るペイアウトを全額を次の取引額とする方法です。あらかじめ、何連勝を狙うかを決めておき、目標達成か予想が外れるかした場合に取引を終了します。
 この方法は成功すれば非常に大きなリターンを得られますが、成功確率は低くなってしまいます。そのため、この方法使って良い状況か、投入金額はなくなっても問題ないものか、ということに注意しましょう。たとえば、その日は非常に調子がよく勝率が9割あるという日で、かつ既にその日の目標利益を達成している場合、目標利益を超えている金額を元手に4連勝(ペイアウト率1.8で10倍になります。)を狙うというような使い方をします。使える状況は多くはないですが、はまったら爆発的に資金が増えます


大事なのはそれぞれの戦略で勝てる確率

 状況に応じて戦略を使い分けていくのがのぞましいです。また、これらの方法をミックスしながら自分なりの戦略を立てていくことをオススメします。今回は戦略の種類を紹介しましたが、もう少し深掘りしてそれぞれの戦略で勝てる確率と勝率の関係を知っていくと、より有効な戦略立てに近づいていきます。次回からはそれぞれの戦略について勝てる確率について説明していきたいと思います。