取引頻度と勝率の関係

ハイローについて目が行きやすいのが勝率だと思います。今回は私の経験をふまえて、勝率と取引回数の関係、そしてハイロー取引をやるうえでその関係をどのように考えれば良いか、ということについて書いてみます。

 

取引回数と勝率は反比例する

 ハイローでは取引回数を多くすればするほど、利益を拡大するチャンスは広がっていきます。しかし、同じ時間内で取引回数を増やそうとすればするほど、勝率は下がってきてしまうのが通常です。なぜなら、取引回数を増やすためには、エントリー条件が不十分な状態でのエントリーを増やすことになるからです。

 自分の思っているエントリー条件が5つあったとして、その条件全てを満たすような状況というのはなかなか訪れません。取引回数を満たすには条件が不十分でも、例えば条件を3つ満たせばエントリーする、というようなことが必要になるわけです。もっと簡単にいうと取引回数を増やすためには、多少自信がない局面でもエントリーしていく必要があるということです。

 (エントリー条件を満たせば勝率が上がるという前提ですが、)こういう理由で取引回数を増やすことは勝率を下げることにつながるのです。


取引回数は極力減らすほうが良いのか?

 ここまでの前提でいくと、極力取引回数を減らして、自分が最も自信のある局面まで待ってそこでしかエントリーしない、というのがベストということになります。しかし、そうなると今度は取引回数の頻度が少なくなりすぎる、という話が出てきます。特に研究熱心な人ほど条件がきつくなってきて、あまりに待ちすぎるとエントリーするタイミングがなくなってしまうのです。

 ここのバランスがハイローをやるうえで難しいところです。また、どれだけ条件をきつくしたとしても短期ハイローでは勝率を上げるのには限界という問題もあり、いくら条件を厳しくしても100%勝てる局面はゼロとは言いませんがまずありません。取引回数が少なくなると、監視している時間に見合った利益を出すためには、どうしても1回あたりの取引金額を大きくしないと割が合わなくなってきます。となると、1回の取引におけるリスクが大きくなってしまうというデメリットも出てきます。

 管理人の個人的な意見ですが、ハイローでは60%以上勝てる局面における取引回数をできるだけ多くとって、かつ、1回あたりの取引金額を少なくする、というのがリスクを分散できる良いやり方だと思います。こういう視点でいけば、ハイローを長く続けても継続的に利益が出せるようになるはずです。(「ハイリスクでいいのでハイリターンを目指す」という場合は話は別ですが。)


取引回数を増やすうえでマーチン戦略が有効

 ハイローにおいて60%以上勝てる局面において取引回数を増やすことが有効だというのが管理人の考えです。また、取引回数を重ねていくことによって、ただ監視するのに比べて格段に相場観が付くという付随的なメリットもあると思います。ただ人によってはなかなかエントリーするのを躊躇してしまい、取引回数を増やせないという人もいるでしょう。

 そういったケースで有効なのがマーチン戦略(「マーチンゲール戦略と勝率の関係」参照)だと思います。なぜなら、マーチン戦略では特に1エントリー目はかなり気楽に入ることができるからです。1エントリー目で負けても2エントリー目、3エントリー目で勝てば問題ないというマーチン戦略は取引回数を重ねるというときには有効なので試してみてください。

 ただ、マーチン戦略を実践するうえで忘れてはいけないのが、マーチン戦略に投入する金額を大きくしすぎないこと。連敗すると一気に投入資金がゼロになってしまうマーチン戦略では、投入資金をいくつかに分割したうえで取引をおこなう必要があります。(管理人は3分割ほどが良いと思います。)連敗して資金がゼロになってもまだまだ余力がある状態だからこそ、積極的に取引を重ねられるのです。ただし、積極的になりすぎるあまり、取引が適当になりすぎないようにしましょう。

 マーチンを使うかどうかは別にして、取引をする際には自分に合った丁度よい取引回数と勝率というのを探るというのを意識してみてはいかがでしょうか。