定額戦略と勝率の関係

定額戦略は最も基本的な資金戦略の方法ですが、この方法で利益を出すためにはどのくらいの勝率をキープしていれば良いのでしょうか。そして、勝率によってどの程度の利益が出せるのでしょうか。

 

利益を出すための勝率にはペイアウト率が大きく影響

 定額戦略ではペイアウト率がそのまま利益が出るかどうかの勝率に影響してきます。ペイアウト率をAとすると、プラスマイナスゼロとなる勝率は(1÷A)×100%となります。
 ハイローオーストラリアのドル円のペイアウト率は1.8ですが、この場合プラスマイナスゼロとなる勝率は55.56%、つまり利益を出すためには55.56%以上の勝率が必要となります。なお、ペイアウト率1.7では58.82%1.75では57.14%となります。いずれの場合も、とりあえずの目安は勝率6割をクリアするというところでしょうか。

 定額戦略は単純な方法なので勝率をいかに上げるかというところに集中できるという意味では良い部分もあるのかもしれません。ちなみに、1回の取引金額は初めのうちはできるだけ小さく、大きくても10分の1以下にしておくことをオススメします。

どのくらいの利益を出せるのか

 さて、取引できる時間にもよりますが1日でエントリーできる数は10回くらいでしょうか。ざっくりと1週間で50回くらいエントリーできるとしましょう。勝率6割をキープして50回取引を行った場合、どの程度の利益を出せるのかシミュレーションしてみましょう。取引金額は軍資金の10分の1としておきます。ペイアウト率1.8の場合、

勝利時の利益率 × 勝利回数- 敗北時の損失率 × 敗北数
= ( 0.1 × 0.8 ) × ( 50回 × 0.6 ) - ( 0.1 × 1 ) × ( 50回 × 0.4 )
= 0.4
 → 40%
の利益となります。1日10回取引をするとして5日間で40%の利回りを出せるということです。ちなみに、ペイアウト率1.75の場合は25%、ペイアウト率1.7の場合は10%の利益となります。勝率をもっと上げれる場合はまた違ってきますが、現実的に到達可能な6割の勝率だとペイアウト率でかなり利回りが変わってくるのが分かります。
 ちなみに、軍資金の10分の1で取引をするということを想定して計算しましたが、安全に行きたいので100分の1で取引をする場合は、それぞれの利回りは先ほどの10分の1となります。つまりペイアウト率1.8場合は4%、ペイアウト率1.75の場合は2.5%、ペイアウト率1.7の場合は1%ということです。ここまで安全に動かした場合は、リスクは相当減らせますが利回りも相当減ってきて、ハイローの資金効率の良さは消えてしまいます。慣れるまではOKですが、安定的に勝てるようになってからは少しもったいないような気がします。 

資金を2倍にするために必要な時間

 ハイローではいったんの目標となるのが軍資金を2倍にすることだと思います。軍資金を2倍にして半分を出金する、という繰り返しで資金を増やしていくのが良いでしょう。さて、定額戦略の場合、どのくらいの時間がかかるのでしょうか。取引金額を軍資金の10分の1で勝率6割の場合、ペイアウト率1.8の場合は125回、ペイアウト率1.75の場合は200回、ペイアウト率1.7の場合は500回の取引が必要になります。これを見ても分かるようにシンプルな戦法で望む場合は、ペイアウト率はかなり重視しておいたほうが良いでしょう。業者選択の際にはペイアウト率はよくチェックしてみてください。

定額戦略の応用

 定額戦略を続けていくなかで順調に行けば軍資金は少しずつ増えていくはずです。数十回も取引をすればけっこう増えているはずです。そういったタイミングで、定額の取引額を見直してみることによって資金効率が良くなります。つまり、見直しタイミングで増えた全軍資金の10分の1を取引金額にするということです。これによって資金が増えるスピードを上げることができます。取引のつど、この見直しをしている人もいます。慣れてくればこういう方法も取り入れるのもアリかもしれません。

まとめ

ペイ
アウト率
±0となる
勝率
勝率:6割
取引額:軍資金10分の1
勝率:6割
取引額:軍資金20分の1
取引50回の
利益率
2倍となる
取引回数
取引50回の
利益率
2倍となる
取引回数
1.80 55.56% 40% 125回 20% 250回
1.75 57.14% 25% 200回 12.5% 400回
1.70 58.82% 10% 500回 5% 1000回
1.65 60.60%