バイナリーオプションとFXの違い

為替取引と言うとFXを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。同じ為替取引でもバイナリーオプションとFXは大きく異なっています。 それぞれの特徴について確認しておきましょう。

 

バイナリーオプションとFXの共通点と相違点

 バイナリーオプションとFXは将来の為替レートを予想して投資をするという意味では共通しています。大きく異なる点は、レートの変動幅を 気にする必要があるかどうかという点です。FXはレートの変動幅を強く注意する必要がありますが、バイナリーオプションはレートの変動幅に ついては注意する必要がありません。レートの値幅を考慮するためにはテクニカルや経済に関する結構な量の知識が必要になってきます。当サ イト管理人が初心者にはFXより先にバイナリーオプションを薦めるのはこの点に理由があります。


リスクを管理しやすいのはどっち?

 FXは為替レートが上がるか下がるかの予想が当たったても、どの程度レートが動いたのかということによって得られる収益の額が変わってき ます。予想通りに大きくレートが動けば収益が大きくなり、予想の逆にレートが大きく動いてしまえば損失が大きくなります。極端な話をする と、もしリーマンショックのような出来事が突然起こってしまったら、投入金額を超えた損失が発生するということも起こりえます。(FXをや る場合はこういったリスクにも備えておく必要があります。)
 これに対しバイナリーオプションは予想が当たればレートの値幅に関わらず一定の収益が得られます。逆に、予想が外れた場合にも投入金額 がゼロになるだけで、リスクは投資金額内におさえることができます。シンプルな仕組みなだけにリスクの管理がしやすいというのがバイナリ ーオプションの長所と言えるでしょう。


塩漬けポジションが起こりえない

 FXでは予想と外れた方向にレートが動いたとしても、それを決済するのは自分の判断で行うことができます。そのため、予想と外れた方向に 動いても自分のポジションがプラスになるまでいくらでも待つことができます。逆に長期での相場を見誤ったまま悪いポジションを持ち続ける と、どうしようもないくらい大きな損失をかかえたポジションになってしまうこともあります。(こういう状態を「塩漬け」と言います。)FX では自分の好きなタイミングで決済ができるのでうまくやれば勝率はかなり上げられますが、逆に塩漬けポジションが発生したり一度に大きな 損失を出してしまう可能性があります。
 バイナリーオプションでは、予想は判定時間までには終わるのでその時点で取引は強制的に終了します。そのため、自分の予想が的中するゾ ーンにくるまで待ち続けることはできません。そのため、FXと比べると勝率の面では劣ると思います。逆にFXのように塩漬けポジションが発生 したり一度に大きな損失が出るというリスクもありません。


バイナリーオプションの注意点

 バイナリーオプションで注意していただきたい特徴は、予想が外れると投入金額がゼロになってしまうという点です。FXの場合だと取引に投 入した金額がゼロになることは滅多にありませんが、バイナリーオプションの場合は予想が外れたら取引に投入した金額はゼロになります。そ のため、何も考えないで取引をしてしまうと資金がゼロになってしまう可能性がとても高くなってしまいます。リスクをおさえるために資金を 細かく分割しながら計画的に取引に投入していくという工夫が、バイナリーオプションの場合には特に重要になってきます。(このあたりの資 金管理術については他の記事で詳細に説明します。)

 

小額資金でも利益を出せるのはバイナリーオプション

 FXはレートの変動幅により収益が変わるので相場が大きく動くときに利益を出しやすいですが、バイナリーオプションでは相場が大きく動か なくても一定の利益を出すことができます。相場の状況にもよりますが、FXで運用して得られる利益をバイナリーオプションではその10分の1 程度の資金で十分に出すことができます。そういう意味では、小額の資金で始めるならFXよりもバイナリーオプションのほうが向いていると言 ってもよいでしょう。


まとめ

バイナリーオプション FX

長所

  • 少ない資金でも運用できる
  • 取引がシンプルで分かりやすい
  • 値幅を考慮する必要がない
  • 取引ごとの損失可能性額が固定なのでリスク管理しやすい
  • あまり動かない相場でも利益を出せる
  • 塩漬けポジションが起こりえない

短所

  • 予想が外れたら投入金額がゼロになる可能性がある(そのため資金管理とメンタルが重要)
  • 予想が的中し大きな値幅を取っても利益額は一定
  • 判定時間を超えて待てないので勝率に限界がある

長所

  • 予想が的中し大きな値幅を取れば利益も大きくなる
  • 予想が外れても投入金額がゼロになる可能性は低い
  • 自分の判断で決済できるので勝率が高めることができる

短所

  • 値幅を考慮する必要がある
  • 高度なテクニカル・経済の知識が必要
  • 取引ごと損失可能性額が値幅によって変動するためリスク管理の難易度が高い
  • 投入金額以上の損失が出る可能性がある
  • 相場の動きが少ないと利益を出しにくい
  • 塩漬けポジションが発生する