判定スパンとペイアウト率の関係

意外と気づいていない人もいるかもしれませんが、ハイローをやる際には判定時間が短いよりも長いほうがペイアウト率が高くなってくる場合が多いです。この性質を使ってうまく取引をしていきましょう。

ペイアウト率を高くできる締め切り時間を意識する

 今のハイロー業者ではどんどん判定時間を短くしていっている傾向が強まっており、5分や15分はもちろん、判定時間が1分でやってくるものなどもあります。判定時間が短いほうが予想もしやすいので取引はやりやすいのですが、同じ業者を使っていても判定時間が短いものは、判定時間が長いものに比べてペイアウト率が低く設定されている場合が多いです。予想がしやすくなるので当然といえば当然のことでしょう。

 しかし、判定時間の長いものでもかなり判定時間に近いタイミングで購入することが可能な場合が多いのです。例えば、1時間のハイローでも判定時間の5分前まで購入が可能だったりします。そして、5分のハイローと1時間のハイローの判定時間がどう時間のこともよくあります。しかし、ペイアウト率は1時間のハイローのほうが高いというようなことがあるわけです。この場合、5分のハイローをやっているとちょっともったいないと言えるでしょう。

 

どのくらいペイアウト率が変わってくるか

 ハイローオーストラリアがペイアウト率固定で分かりやすいので、ハイローオーストラリアのドル円を例に判定時間の長さとペイアウト率の違いをまとめてみます。ハイローオーストラリアでは15分、1時間、1日の3種類の期間のハイローがあります。そして、それぞれ、ペイアウト率は順に1.80、1.85、1.90となっています。地味かもしれませんが、ペイアウト率は高いに越したことはありません。しかも、何のリスクも増やすことなくペイアウト率を高くできるので、これを使わない理由はないでしょう。

 

長いハイローの判定時間をチェックしておく

 つまり、短いスパンのハイローをやっている人でも長いスパンのハイローの判定時間がいつ来るのかというのは頭に入れておくと少しお得な取引をできる可能性があるというわけです。自分は短期専門だからノーチェックというのではなく、このように色々な種類のハイローの取引条件を確認しておくと意外な発見があるかもしれません。色々なハイローを試してみて、いい条件、自分にあった条件のものを選んでみるのもいいかもしれません。

 

取引に役立つ外部サイトまとめ

ハイローやFXなどの為替取引していくうえで市場の情報を色々と入手しておいたほうが何かと有利です。今回はそんな取引の役に立つサイトをご紹介したいと思います。

 

経済イベントをすばやくチェック

 為替は経済指標の発表や要人の会見などで突然動くことが良くあります。今日どんな経済指標が何時に発表されて、誰が何時から会見をするのかなどを抑えていないと、為替取引をやるうえでは不利でしょう。そんな今日の予定、今週の予定などをチェックするのにオススメなのが以下のサイトです。

  • Investment.com ・・・ 指標発表と同時に発表数値が更新されるので、タイムリーな指標結果の入手が可能
  • マネパ経済指標 ・・・ 月間の予定が見れるので少し先の予定も確認したいときに便利

為替以外の情報をチェック

 為替は様々な要素で動いています。例えば、日経平均株価NYダウが大きく下げるのに引っ張られてドル円が下がったり、10年国債金利の変動で動いたりします。そういったものをチェックすることによって、ドル円の今のトレンドがどこに原因があるかなどが分かったりすることがあります。少し上級者向けで、これを使えるようになればFXも十分にできるくらいの実力があると思いますが、為替以外の情報もリアルタイムでチェックできるサイトを紹介します。

  • 世界株価 ・・・ 自分用にチャートをカスタマイズできるのも魅力、ニュースのチェックも可能
  • ch225 ・・・ 気になるチャートを拡大して表示することが可能

為替の注文状況をチェック

 為替取引では、現在どのような注文がどの値に多くあるかといった注文状況を知っておくと有利に取引ができます。たとえば、注文が厚いところは抜かれにくかったりしますし、ストップ注文が多いところはそれを巡っての仕掛けが行われることがあったりと、市場の流れを理解するのには欠かせません。注文状況を無料で確認するには以下のサイトが使えると思います。


ニュース情報をチェック

 市場全体の相場観をつかむには経済ニュースやそれを分析してくれるアナリストの声などは有効です。一概にそれらを鵜呑みにしてしまうのはよくありませんが、市場参加者がどういった考えを持っているのかを推し量るのには欠かせないといえるでしょう。とりあえず、経済系のニュースはチェックしておくと損はないと思います。これらを日ごろから読んでいると不思議と経済について詳しくなってくると思います。ハイローを足がかりにこういったところに興味を持つようになると投資の世界が広がっていくと思います。

勝率8割でも連敗する理由

ハイローでは連敗をすると資金の減るスピードも速いですが、何よりも精神面で厳しい状況に置かれるようになってしまいます。連敗が続いている人は何をやってもまた負けてしまうのではないか、という心理状況になりがちです。ハイローでは何よりも連敗を避けることが重要なのです。しかし、たとえ勝率が8割の人でも連敗は起こってしまいます。というより、初心者の人よりも中級者のほうが連敗が続きやすい傾向すらあると思います。なぜ、こういうことが起こるのでしょうか?

 

中級者のほうが連敗が続きやすい理由

 中級者は相場にも慣れてきており、自分のスタイルというのが確立されてきていると思います。その反面、経験がそれほど長くないために限られた相場しか経験しておらず、相場の変化に弱いということも否めません。その結果、特定の相場状況では強さを発揮するけれど、それ以外の相場では弱いという状態が起こりやすいのです。また、スタイルが確立されているため、安定したエントリーをできますが、それが相場の変化によって安定的に負けるという結果を生んでしまうことがあるのです。

 そのため、取引に自信がついてきている人でも2連敗あるいは3連敗した時点で、一度、冷静になってみて自分のスタイルにあった相場ではないのではないか、ということを考えてみる時間を取るほうが無難でしょう。そして、自分のスタイルにあっていない場合、合った相場が来るまで待つ、ということが重要になってきます。たとえば、逆張りスタイルの場合はトレンドに弱いです。もしトレンド発生が原因で負けているのであれば、トレンドがおさまるまで待つことが大事になります。


定型的な連敗パターン

 基本的に逆張りを得意とする人はトレンド発生したときに、「もうここで止まるだろう」という考えのなかでエントリーをして負けることが多いです。そして、時間的に長いトレンドが発生したときにこの思考でエントリーをし続けると、ビックリするくらい勝てないはずです。また、負けを取り返すために早く勝ちたくなるため、熱くなって逆張り自体が浅くなる傾向がある人も多く見ます。トレンド発生時に浅い逆張りをすると、より勝てる確率は少なくなってしまうのです。

 逆に、順張りを得意とする人はレンジのときに、「そろそろレンジを抜いてくるだろう」という考えのなかでエントリーをして負けることが多いです。レンジの上限、下限に近づいたときにそれらを抜きそうな動きが出たときに、ついついのっていってしまい、結局跳ね返されて負けてしまうというパターンです。レンジが長く続いてしまった場合にこの思考を続けていると、いつまでたっても勝てないということになります。

 連敗が続いているときは熱くなってしまい自分の思考に執着してしまい、なかなか悪循環から抜け出せないことがあります。連敗をしたときは一度「熱くなってないか?」と自問自答してみる習慣をつけてみると良いかもしれません。


熱くなっているのはデータで分かる

 ここからは私の経験談になりますが、始めの頃はマーチン戦略を取っていました。そして、基本的に逆張り狙いでのエントリーを中心に行っていました。そのため、トレンド発生時に連敗をしてしまうということが多かったのです。当時の思考を分析してみると、重要ラインを抜いて一気に上げたとき、我慢しているつもりでいても浅い逆張りをやってしまっていたんだと思います。これだけ、動いたんだからそろそろ戻すだろう、という思考です。また、逆張りが得意なのに、ここでエントリーせずにレートが戻っちゃったらもったいない、という思考もあったと思います。

 こうした甘い逆張りをはっきりと意識したのは、自分が使っていたマーチン記録表で自分の2回目、3回目の勝率を見たときでした。1回目の勝率に比べて明らかに2回目、3回目の勝率が低かったのです。(たしか50%を切っていました)ここまではっきりと数字で見ると、さすがに自分の2回目・3回目のエントリーの仕方は甘いんだなあと気づくキッカケになり、エントリー方法を見直すことができました。

 取引をやっている以上、連敗は発生してしまうものですが、私の場合はデータを見たことによって冷静さを失わないことを意識することができるようになりました。何がきっかけになるかは分かりませんが、データをつけるのはひとつの方法だと思います。みなさんも連敗したときに自分を見失わない方法を見つけておこくとをオススメします。

取引頻度と勝率の関係

ハイローについて目が行きやすいのが勝率だと思います。今回は私の経験をふまえて、勝率と取引回数の関係、そしてハイロー取引をやるうえでその関係をどのように考えれば良いか、ということについて書いてみます。

 

取引回数と勝率は反比例する

 ハイローでは取引回数を多くすればするほど、利益を拡大するチャンスは広がっていきます。しかし、同じ時間内で取引回数を増やそうとすればするほど、勝率は下がってきてしまうのが通常です。なぜなら、取引回数を増やすためには、エントリー条件が不十分な状態でのエントリーを増やすことになるからです。

 自分の思っているエントリー条件が5つあったとして、その条件全てを満たすような状況というのはなかなか訪れません。取引回数を満たすには条件が不十分でも、例えば条件を3つ満たせばエントリーする、というようなことが必要になるわけです。もっと簡単にいうと取引回数を増やすためには、多少自信がない局面でもエントリーしていく必要があるということです。

 (エントリー条件を満たせば勝率が上がるという前提ですが、)こういう理由で取引回数を増やすことは勝率を下げることにつながるのです。


取引回数は極力減らすほうが良いのか?

 ここまでの前提でいくと、極力取引回数を減らして、自分が最も自信のある局面まで待ってそこでしかエントリーしない、というのがベストということになります。しかし、そうなると今度は取引回数の頻度が少なくなりすぎる、という話が出てきます。特に研究熱心な人ほど条件がきつくなってきて、あまりに待ちすぎるとエントリーするタイミングがなくなってしまうのです。

 ここのバランスがハイローをやるうえで難しいところです。また、どれだけ条件をきつくしたとしても短期ハイローでは勝率を上げるのには限界という問題もあり、いくら条件を厳しくしても100%勝てる局面はゼロとは言いませんがまずありません。取引回数が少なくなると、監視している時間に見合った利益を出すためには、どうしても1回あたりの取引金額を大きくしないと割が合わなくなってきます。となると、1回の取引におけるリスクが大きくなってしまうというデメリットも出てきます。

 管理人の個人的な意見ですが、ハイローでは60%以上勝てる局面における取引回数をできるだけ多くとって、かつ、1回あたりの取引金額を少なくする、というのがリスクを分散できる良いやり方だと思います。こういう視点でいけば、ハイローを長く続けても継続的に利益が出せるようになるはずです。(「ハイリスクでいいのでハイリターンを目指す」という場合は話は別ですが。)


取引回数を増やすうえでマーチン戦略が有効

 ハイローにおいて60%以上勝てる局面において取引回数を増やすことが有効だというのが管理人の考えです。また、取引回数を重ねていくことによって、ただ監視するのに比べて格段に相場観が付くという付随的なメリットもあると思います。ただ人によってはなかなかエントリーするのを躊躇してしまい、取引回数を増やせないという人もいるでしょう。

 そういったケースで有効なのがマーチン戦略(「マーチンゲール戦略と勝率の関係」参照)だと思います。なぜなら、マーチン戦略では特に1エントリー目はかなり気楽に入ることができるからです。1エントリー目で負けても2エントリー目、3エントリー目で勝てば問題ないというマーチン戦略は取引回数を重ねるというときには有効なので試してみてください。

 ただ、マーチン戦略を実践するうえで忘れてはいけないのが、マーチン戦略に投入する金額を大きくしすぎないこと。連敗すると一気に投入資金がゼロになってしまうマーチン戦略では、投入資金をいくつかに分割したうえで取引をおこなう必要があります。(管理人は3分割ほどが良いと思います。)連敗して資金がゼロになってもまだまだ余力がある状態だからこそ、積極的に取引を重ねられるのです。ただし、積極的になりすぎるあまり、取引が適当になりすぎないようにしましょう。

 マーチンを使うかどうかは別にして、取引をする際には自分に合った丁度よい取引回数と勝率というのを探るというのを意識してみてはいかがでしょうか。

 

重要ラインを見極める

為替取引に限らず株式取引などでもそうですが、市場で行っている取引関係者が意識している重要なライン(値)を把握しておくことが取引をするうえで重要です。短期で取引を行うハイローでもこれらのラインを知っているうえで取引を行うことで、勝率を上げることができます。今回はそんな重要ラインの見極め方や、重要ラインをめぐる取引方法について解説していきます。

 

重要ラインをめぐるよくある動き

 重要なラインというのは端的に言うと注文が分厚くたまっているレートのことです。例えば売り注文が厚くたまっているレートはちょっとした買いがはいってレートが上げて来ても、たくさんたまっている売り注文が買い注文によって消化されるだけで簡単には抜くことはできません。このレートを抜くためにはたまっている全ての売り注文を超える数量の買い注文が必要となるのです。

 逆にこのたまっている売り注文を抜くだけのレートの上げがあるということは、それだけ買いの勢いが強いということです。売りがたまっている重要なラインを抜くと一気にレートが上がることが良くあります。これは重要ラインを背中に逆張り勢が一定の値を超えるとあきらめて手仕舞いするため勢いがつくためです。が図で示すと次のようなイメージです。

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 重要なラインというのは、その重要度(たまっている注文量)や買いの勢いによって異なってはきますが、イメージとしては抜けるよりも跳ね返される確率のほうが高いと思います。特に重要度の高いラインだと何度も何度も同じレートで跳ね返されるというようなこともあります。

 ハイローをやるうえでは値幅は関係なくどちらに動くかの確率が重要になってきます。そのため、重要ラインを使って逆張りをするというのが、ハイローをやるうえで最もポピュラーなやり方と言えるでしょう。ただし、何かの理由があって勢いが出ているときにこの考え方で逆張りをすると負けてしまいます。勢いの強さを判別するには勢いが出やすい時間帯や、リアルタイムで注目されているニュースを意識しておくことをオススメします。


天井と底を使って重要ラインを見極める

 さて、重要ラインをめぐる動きを利用するためには、重要ラインがどこにあるかを見極める必要があります。市場で取引を行っている人はこの重要なラインを見極めるために、チャートを使ってテクニカル分析をしているのです。色々な考え方がありますが、資金ベースで多数派が使っているテクニカルが一番有効に機能しやすい、と私は考えています。そのため、時間帯によって市場参加者が変わってくる(特に短期の)為替取引においては、時間帯ごとに機能しやすいテクニカル指標も変わってくるということがあります。なので、自分が取引する時間をできるだけ一定にして、その時間の動きによく効くテクニカル分析を身につけるというのが良いような気がします。

 前置きが長くなりましたが、ここでは最も基本的となるチャートを使った重要ラインの見極め方を紹介します。このサイトでは相場の波というのを強調していますが、波には天井と底が必ず存在します。この天井と底というのは、相場の流れが一度跳ね返された場所であるので、結果的に重要なラインである可能性が高いのです。重要なラインであるということは、今後もまた同じ場所で跳ね返される可能性が高いということになるわけです。また、同じ場所で何度も跳ね返っているというレートはより重要度が高い可能性があります。チャートを見て天井と底を見つけ近いレートが天井や底になっている場合は、そのレートはより重要と言えるでしょう。

 ちなみに、この分析は長い時間足でも短い時間足でも有効ですが、長い時間足のほうがより確度は高くなってきます。短い足で見極めた重要ラインはあっさり抜かれる可能性が高いわけです。そのため、短期で取引をする場合にも長い足を使うというのは重要になります。(重要ラインを見極めるためだけでなく、大きな流れをつかむのにも有効です。)


短期の重要ラインと長い足でのトレンドを常に意識する

 重要ラインを見極めることによって、常に現在の上値の抵抗ラインと下値支持ラインが明確に見えてくると思います。そして、そのどちらを破ってくる可能性が高いのか、というのをより長い足のトレンドから把握していきます。長い足でのトレンドに逆らわず、短期の重要ラインを使って逆張りをしていく、というのがひとつの戦略としては分かりやすいと思います。

 今回は天井と底から重要ラインを見極める方法を説明しましたが、移動平均一目均衡表ボリンジャーバンドといったテクニカルはこの重要ラインを見極めるために使うものです。自分(の取引時間)に合ったテクニカルを見極めて、それを極めていけば勝率は自ずと上がっていくと思います。

初心者でも簡単!レンジ取引

トレンドが発生している状態とトレンドが発生していない状態ではどちらがハイローでは取引しやすいでしょうか。人それぞれ好みがあるので絶対とは言えませんが、トレンドが発生していないレンジ状態でも取引がしやすいのがハイローの特徴です。FXではトレンドが発生していないと値幅が取れないため取引がやりにくいのと違い、ハイローではトレンドが発生していなくても利益を伸ばせるのです。今回は初心者でも簡単にできるトレンドが発生していないときにハイローで勝つための手法を紹介したいと思います。

トレンド発生していないことを見極める

 まずはトレンドが発生しているかどうかを見極めることが大事です。トレンドが発生しているときにトレンドが発生していないときの手法を使うと大変なことになるかもしれません。見極める方法としてはいくつかありますが、まず始めにボリンジャーバンドの広がり方を見るのが分かりやすいと思います。チャートでボリンジャーバンドのテクニカルを使用して、5分足(短時間ハイローのとき。何分足を適用するかは判定時間までのスパンにより変わってきます)でボリンジャーバンドが広がっているときはトレンドが発生する可能性が高くなってきます。狭まっているときはトレンドが発生していない可能性が高いです。

 また、ボリンジャーバンドのミドルが一方方向に傾き続けていないことも確認します。一方方向に傾いている場合はジリジリと動くトレンドが発生している可能性が高くなってきます。

 次に、時間帯をチェックしましょう。市場参加者が変わるタイミングや何かイベントがある際にはトレンドが発生しやすくなってきます。時間帯の特徴をつかんで、トレンドが発生しやすい時間帯でないことを確認しておきます。時間帯の特徴については前記事を参考にしてください。


レンジを見極めて取引をする

 トレンドが発生していないと判断したら次はレンジを確認します。トレンドが発生してないときはレートはヨコヨコに動くので、上がれば下がる、下がれば上がるを繰り返し、一定のレンジの範囲内で動くことが多くなります。そのレンジを見極めることができれば、勝率の高い取引ができるようになります。

 レンジを見極めるために、過去のレートの動きを長めに見てみます。ハイロー業者提供のTickチャートだけでは限界があるので、ローソク足チャートが見れるサービスを使って5分足などで長めにレートの動きを確認し、どの範囲内で動いているか確認します。

 レンジを見極めることができたら、レンジの上限近くではLOWを、レンジの下限近くではHIGHを注文するということを繰り返していきます。これだけで、トレンドが発生していないヨコヨコのレートではかなりの勝率が出せるはずです。場合によっては両建てすることも可能です。


注意点はレンジを抜けたらすぐあきらめること

 トレンドが発生していない状態はいつかは終わります。この手法を使うときに気をつける必要があるのは、レンジを抜けたらこの手法をすぐにあきらめることです。トレンドが発生し始めているのにこの目線で取引を続けると、トレンド発生状態で逆張りをすることになり、勝率はどうしても低くなってしまうからです。


タイミングを待つことが大事

 こういった相場は狙って出てくるものではありません。こういった相場に出くわしたときに見極めて逃さないことが大事になります。比較的相場が閑散として取引が活発ではないようなときにヨコヨコ相場は訪れやすいので、「もしかしたらくるかも」というくらいの気持ちで頭の片隅においておくと良いでしょう。そして、この相場が来るとかなりの取引量を出せますし、勝率も高いのでけっこうおいしい状況になります。
 私の場合は普段はFXもやっているので、値動きがよいときはFXをメインで、値動きが少ない閑散相場はハイローをメインでやるというように使い分けています。ハイローである程度、経験を積んだ後はFXとハイローを併用してやっていくというのもひとつの方法なんじゃないかなあ、と思います。

 

時間帯別相場の動き

ハイローに限らず、FXなどの為替取引をやるうえでも、頭に入れておくと役に立つのが時間帯による為替の動きです。「為替は時間帯によって動き方が違う」ということを、耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。ハイローをやるうえではトレンドを判断することが重要ですが、こういったトレンドが変わる可能性がある時間を知っておくことで、有利に取引をできることがあります。

 

為替(ドル円目線)に関する重要な時間の一覧

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 基本的に為替に限らず相場は、買いたいと思う人が多ければ上がり、売りたいと思う人が多ければ下がっていきます。そのため、市場参加者が変わると買いたいと思う人と売りたいと思う人のバランスが崩れ、大きく動きだすことがあるんです。

 また、大きな節目のイベントがあるときは、その節目に向かって上がるだろうと予想する人と下がるだろうと予想する人が仕掛けてが交錯し相場の動きが激しくなります。こういったトレンドが発生しやすい時間帯には安易な逆張りは危険なので注意してください。

 こういったトレンドが発生したかどうかを見極める際に、どういう時間帯なのかを知っておくと便利です。それでは、節目の時間帯を下にまとめてみます。(重要度はドル円目線です。)

時間 重要度 内容 説明
9:00 ★★★ 東京株式市場前場オープン 日本の株式市場が始まる時間です。この時間から株式の売買が始まり、それに伴う為替取引も活発になります。そのため、9時以降のしばらくは上下に激しく動くことが多くなります。
9:55 ★★★ 仲値公示 この時間に当日の為替取引のレートが決まります。そのため、この時間に実需筋の注文(輸入に関連したドル買いが多い)が活発になります。また、この時間を過ぎるとそれまでの動きの反動が起きることがあります。
10:30 上海株式市場オープン 中国の株式市場の動きです。普段はあまり気にすることはありませんが、中国発の経済リスクが意識される場合など、株式市場が大きく下げるきっかけになることがあります。
11:30 ★★ 東京株式市場前場クローズ 日本の株式市場の午前の取引が終わる時間です。午前の取引を手仕舞いを注文が集中し、為替レートも引っ張られて動くことがあります。
12:30 ★★ 東京株式市場後場オープン 日本の株式市場の午後の取引が始まる時間です。この時間からは外国人投資家の参加も多くなり、新しいトレンドが生まれることがあります。
15:00 ★★ 東京株式市場後場クローズ 日本の株式市場が終わる時間です。取引を手仕舞いする注文が集中し、為替レートもそれに引っ張られて動くことがあります。
16:00(夏時間)
17:00(冬時間)
★★★ 欧州株式市場オープン
ドイツフランス為替市場オープン
ヨーロッパの株式市場が始まる時間です。また、ドイツ・フランスの為替市場も開くので取引参加者が増え大きく動き出すことがあります。
16:30 ★★ 東京先物市場ナイトセッションオープン 日本の先物取引の夜間立会が始まる時間です。先物にからむ注文が集中するため為替が引っ張られて動くことがあります。また、先物に仕掛け的な動きが生じた場合、為替も一方方向に動き出すことがあります。
17:00(夏時間)
18:00(冬時間)
★★ ロンドン為替市場オープン ロンドンの為替市場が開くので取引参加者が増え大きく動き出すことがあります。
22:30(夏時間)
23:30(冬時間)
★★★ ニューヨーク株式市場オープン アメリカの株式市場が始まる時間です。それに伴う為替取引も活発になります。特に、ドル主導で相場が動き出す時間帯です。
23:00(夏時間)
24:00(冬時間)
★★★ ニューヨーク為替市場オープン
ニューヨークカット
通貨オプションの執行価額が決まる時間です。オプションの設定価額における主に投機筋の取引が活発となり、レートが激しく動きます。時間を過ぎるとそれまでの取引の反動が出ることがあります。
24:00(夏時間)
25:00(冬時間)
★★★ ロンドンフィキシング 金などの現物取引が盛んなロンドン市場で金のスポット価格が決められる時間です。この価格は市場で重要な指標とされるため、この時間を目指して取引が活発となる傾向があります。その影響もあり、特にドルを中心に為替相場が動くことがあります。
24:30(夏時間)
25:30(冬時間)
ヨーロッパ株式市場クローズ ヨーロッパの株式市場が終わる時間です。取引の手仕舞い注文が集中し、為替レートもそれに引っ張られて動くことがあります。
27:00 東京先物市場ナイトセッションクローズ 日本の先物取引の夜間立会いが終わる時間です。先物にからむ手仕舞い注文が集中するため為替が引っ張られて動くことがあります。
29:00(夏時間)
30:00(冬時間)
★★ ニューヨーク株式市場クローズ アメリカの株式市場が終わる時間です。取引の手仕舞い注文が集中し、為替レートもそれに引っ張られて動くことがあります。

※アメリカ・ヨーロッパでは夏時間には1時間時計を進め、冬時間は1時間時計を戻します。そのため、日本時間で見たときに夏時間のときと冬時間のときでは1時間ずれてきます。冬時間から夏時間への移行は3月中旬頃、夏時間から冬時間への移行は11月上旬頃に行われます。

 

経済指標の発表でも大きく動く

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 ハイローをやる上で規則的な動きをしているときは予想がしやすいですが、突発的な動きを予想するのは難しくなります。前述の時間帯も、規則的な動きの流れが変わりやすい節目として説明しました。

 これ以外にも突発的な動きをするものがあり、それが経済指標の発表です。大きな指標であれば、その発表に向かって市場全体が大きなトレンドを作っていることもあり、それを欠かすことはできません。

 経済指標は色々なものがあるので、この記事内で網羅することはできませんが、以下のサイトなどでどのような経済指標が発表される予定なのかを事前に確認することができます。まずは重要度の高い指標をおさえて、それにともなう相場の動きのクセを見極めるようにしていってください。

 

活発に動くときはハイローは避けるべきか

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 結論から言うと活発に動く時間帯でも取引は可能です。逆によく動く分、レートが極端に偏りやすいためエントリーはしやすいかもしれません。

 ただ、逆張りメインでエントリーする人はこの時間帯に連敗したのであれば、注意したほうが良いでしょう。連敗の原因がトレンドの発生である可能性があり、そのままエントリーし続ければさらに連敗が重なることがあるためです。

 慣れてくれば、これらの節目をうまく利用できるようになってくると思います。意識しがらレートを見ていると思わぬ発見があるかもしれないので参考にしてみてください。

 ちなみに、ハイローオーストラリアをやるのであれば、活発に動く時間帯はスプレッドハイローをやるべきです。スプレッドハイローは通常1.8のペイアウト率が2.0になる取引です。

 その代わりに、エントリー値と判定値に値幅(スプレッド)が用意されているのですが、相場が活発にうごく時はスプレッドはあまり影響してきません。スプレッドハイローは時間帯によってはとてもお得な取引なので、ぜひチェックしてみてください。